FIPドライタイプ中後期の症状について

SNSを始めてから、多くの方にFIPの治療や症状についてご相談のDMが来るようになりました。何か一つでもとも君の記録の中でFIPで戦う猫ちゃんの参考になるものがあればいいなと思います。良く質問を受けるのが、このような症状があるんですが、とも君にはありましたか? といったものです。なので今日は、とも君のFIPドライタイプ中後期(治療中から神経症状あり)の症状についてまとめておこうと思います。

<写真向かって右目が初期のぶどう膜炎。初めて病院に連れて行った時。目が曇っているのがわかります。この後さらに目が曇っていきました>

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とも君はぶどう膜炎から始まりましたが、最初に行った病院では前からこんな色だったのではないですか?と言われ、検査すらしてもらえませんでした。薬も出ませんでした。その後、だんだんと食欲が落ちてきて、やっぱり何かおかしいと感じ、セカンドオピニオンで尋ねた先生にFIPドライタイプの疑いがあると言われました。先生は口の中を色々検査して、この子はご飯を食べる時に顔を傾けて口をシャリシャリ言わせませんか?と聞かれました。私と姉は「え?」となり、我が家に来た時からそうだったけど、癖なのかな?歯が悪いのかな?くらいに思っていました。先生に、それは神経症状の一つです、と言われました。今となればとも君のFIPドライタイプの症状はかなり前から出ていたことになります。コンクリートを舐めるのもおかしいなあとは思っていましたが、これがFIPドライタイプの症状だと気付いたのは大分と後からです。

 

<飼い主が気付きやすい FIPドライタイプに見られる症状>

*ぶどう膜炎(虹彩炎)、眼振

*ご飯を食べる時の顔の傾き、シャリシャリ音

*コンクリート、タイル、猫砂、ビニール袋などざらざらしたものを舐める

*食欲不振(Wetフードしか食べなくなる➡︎チュールしか食べない➡︎何も食べない)

*ずっと気持ちが悪そう

*寝ている時間が多い

 

<飼い主が気付きやすい初期の神経症状>

*ジャンプを躊躇う(なんとかジャンプはできるけど前ほどスムーズにできてない)

*走らなくなった

*高いところに行かなくなった

*何もない場所でつまづく(滑っただけかなと思っていた)

*方向転換、起き上がり時にふらつく

*頭が揺れるような素振り、揺れて歩く、ご飯を食べるときに頭が揺れる

 

とも君の治療期間が長いこともあり、多くのFIPドライタイプの猫ちゃんの症例を見てきました。Facebookで海外の症例も日々チェックしているので、上記の症状は多くの猫ちゃんがドライタイプの症状としてあげていたものです。他の症状もあるかもしれませんので、色々な飼い主さんや先生に聞いてみていただくのが良いですが、とも君にも上記の症状がありました。また血液検査も重要な診断の判断材料なので、そこは先生にしっかり見てもらうのがいいです。ただ、異変については、動物病院の先生より、飼い主さんの方が毎日自分の猫を見て気付いていたり、他のFIPの猫ちゃんの飼い主さんと繋がって、たくさんの情報共有をされ、情報を持っていることがあります。もちろん専門的な先生のアドバイスと判断が一番だと思います。

何かおかしいと思ったら、もちろん病院で先生に見てもらいのがいいですが、合わせてSNSで同じような症状で投稿されている方がいたら、聞いてみるのもいいと思います。

 

これはとも君がFIPドライタイプ中後期と診断された時の症状です。再発なのではないかと気づき始めた異変についてはまた別で投稿をあげたいと思います。