1/6 - 1/14 治療報告 (FIP再発水頭症治療13-21日目)

神経症

ふらつき歩行:だいぶんと改善をしてきています。起き上がり、方向転換時にはまだ頭が揺れて転倒をすることがありますが、一度歩き出したら止まらず長い距離を歩けるようになりました。治療前は3歩を歩いて尻餅または転倒でした。

お座り:綺麗にできるようになりました。座ってご飯が食べられるようになりました。お腹が空くと上を見上げてにゃーと鳴いてくれます。これは全くできてなかったことです。頭を上にあげると必ず後ろに転倒しかかりますが、後ろに行けないので、横に転倒していました。

ジャンプ:30センチの高さのソファーには問題なく出来ている。50センチの椅子は躊躇ってやめる時とできる時があります。

トイレ:転倒がなくできるようになっています。

毛繕い:転倒がなくできるようになっています。

 

<お座りしてご飯が食べられるように>

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先生からのコメント:歩行は良くなってきていますが、まだ歩行時の足の開き、起き上がり時の転倒は改善が必要です。首が据わってきたことで頭の揺れが改善され、お座りもできるようになりました。ジャンプは1週間前より躊躇なく出来るようになっていますね。本人に自信がつけば、もう少しジャンプするようになるでしょう。

その他

食欲は1/12頃からようやく戻ってきました。食欲増進剤を飲ませていたのでその効果かもしれません。まだ食べムラがあるのでしっかり見ていきたいと思います。1/13 下痢嘔吐あり。(考えられる原因と対応については以下に記載)体重は少しずつ戻りつつあり、治療前の元気な時4.8kg に対し、治療スタート時4.7kgまで落ち、今は4.7kg前半をうろうろしています。

お薬状況

FIP➡︎未承認薬

水頭症➡︎ステロイド(1/15より0.75mg/kg)、アセタゾラミド(利尿剤)

サプリ➡︎エネアラ

1/15よりステロイドの量を1mg/kgから0.75mg/kgに減らすことになりました。ステロイドには免疫抑制作用があるため、FIPを未承認薬で治療している猫ちゃんはステロイドを飲ませている場合は徐々に減らしていく必要があります。

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とも君は脳に溜まった水を排出するため、アセタゾラミド(利尿剤)を飲んでいますが、このお薬の副作用として脱水症状、ミネラルの低下があります。脱水を避けるために、水分が多めの食事にし、お水を多めに飲ませるように先生に言われています。投薬時にもシリンジで多めのお水を与え、また毎日首の皮膚を持ち上げて脱水症状になっていないかの確認を自宅でしています。食欲が戻ってきたので、1/11から水分多めのWet Foodを今までのものに加えたところ、1/13に下痢と嘔吐をしました。原因はおそらく食事内容によるものか、またはアセタゾラミドの副作用ではないかとのこと。少しWet Foodの量を減らすことにしました。風邪の症状がもし出始めたり、食欲、元気さが落ちればすぐに病院へ来てくださいと言われています。数日は様子を見ています。

来週は通院をし(下痢が続けば早めに)、ステロイド、利尿剤の副作用が出ていないかの確認をすることになっています。具体的には血液検査で腎臓肝臓の数値、ミネラルの数値、脱水症状の確認を行います。全体的なとも君の体調、神経症状の確認も行います。総合的な結果を見て、今後のお薬の量も決めていきます。

(神経症状の確認中。動画ではありません↓)

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先生からの総合コメント:まずは食欲が完全に復活し、安定すること。これが何より大事。体力もついて、お薬も効いて手足にもっと力が入り、首が据わってくれば、ジャンプも安定してできるようになるでしょう。水頭症の改善はMRIと脳脊髄液での検査でしか正確な判断はできないため(何度もできる検査ではない)、日々の神経症状の緩和で判断していくしかありません。引続き自宅で神経症状を見守り報告をしてください。再発のため、症状緩和改善までに通常より時間はかかりますが、治療開始20日目としては順調です。難しい治療をしているため、まだ何が起こるかわかりません。油断はせず、しっかり治療していきましょう。

 

<追記>

とも君が飲んでいるアセタゾラミドというお薬は水頭症の脳圧降下剤のお薬としては一般的ではありません。以前の投稿にも載せているイソバイトというお薬が一般的です。しかしとも君はそのお薬がどうしても飲めませんでした。毎回必要量の半分も投薬できませんでした。シロップでとても不味く(先生が味見)口に入れると吐き出します。体がお薬まみれ。注射や他の薬も多いとも君にこれ以上の投薬ストレスは逆効果だと考え、かかりつけ医が脳専門の先生と相談の上、錠剤があるこちらのお薬でやってみることにしました。